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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻8号

1993年08月発行

文献概要

論述

C6-7椎間脊髄症―神経学的高位診断と脊柱因子

著者: 国分正一1

所属機関: 1東北大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.881 - P.885

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 抄録:C6-7椎間脊髄症の手術例20例の神経学的症候と脊柱因子の特徴を検討した.それらは同一期間の頸椎症性脊髄症手術例の4%に過ぎなかった.上肢の他覚所見はC5-6椎間例と区別のつかないC5-6椎間脊髄症型(A型),上腕三頭筋の腱反射低下とHoffmann徴候陰性,上腕三頭筋筋力低下,小指あるいは前腕・上腕尺側の知覚障害を呈するC6-7椎間固有型(B型),上肢に異常所見が認められない胸部脊髄症型(C型)の3型と,それぞれの混合型のA-B型,B-C型の2型に分けられた.C6-7椎問固有型(B型)あるいはB-C型の所見を呈し,高位診断でC6-7椎間脊髄症と診断が可能な例が40%であり,A-B型の所見を呈しC6-7椎間脊髄症が疑われる例が25%であった.残りはC5-6椎間脊髄症,胸部脊髄症と区別がつかない例で,それぞれ25%,10%であった.発症の脊柱因子は椎間板ヘルニアが大半を占め(70%),発育的脊柱管狭窄,分節型OPLLが30%にみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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