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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻8号

1993年08月発行

文献概要

論述

高齢者の腰曲がり歩行と腰椎アライメント

著者: 大川淳13 請川洋1 宮沢あかね1 中井修2 山浦伊裟吉2

所属機関: 1浴風会病院整形外科 2九段坂病院整形外科 3現:東京医科歯科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.887 - P.893

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 抄録:一般高齢者の腰曲がり歩行と腰椎アライメントの関係を知ることを目的に,老人ホーム入所者203名(平均年齢77.8歳)を直接検診し,腰曲がり歩行の重症度を4段階で評価,同時にJOAスコアによりADL障害の程度を調査した.自作した骨盤支持フレーム下に撮影した立位胸腰椎X線像から,腰椎前轡角・可動域・仙骨傾斜角・胸腰移行部後彎角・胸椎後彎頂椎を計測し,腰曲がり症状の重症度と比較した.
 腰曲がり歩行の重症化とともに,JOAスコアが低値となり,ADL障害をもたらしていた.重症なほど腰椎は垂直化し可動域も低下,仙骨は代償性に後傾していたが,仙骨岬角とは無関係であった.胸腰移行部後彎角は増大,胸椎後彎頂椎も低位化していた、高齢者の腰曲がり歩行はADL障害をもたらすが,その重症化は腰椎柱の垂直化と密接な関係があった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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