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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻8号

1993年08月発行

文献概要

論述

股関節の新しい適合性指数の検討

著者: 冨岡正雄12 矢野悟1 橋本規1 木村真二1

所属機関: 1市立加西病院整形外科 2現:神戸大学医学部整形外科

ページ範囲:P.901 - P.904

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 抄録:股関節のX線学的評価には臼蓋の被覆に関しては様々な方法があるが,適合性に関しては適当な方法がみあたらない.今回我々は,大腿骨頭と臼蓋荷重部が作り出す2つの円を用いて股関節の適合性を定量化することを検討した.
 計測した症例は男性8例15関節,女性76例137関節で年齢は平均39.5歳である.これを正常群と異常群に分け比較検討した.従来から知られるSharp角,CE角,teardrop distance,Sourcil傾斜角に関しては2群の間に有意差がみられた.これに対し適合性のパラメーターとして大腿骨頭と臼蓋荷重部からデジタイザーを用いて2つの円を描き出しその中心間距離と半径の比を求めた.やはり2群間には有意差がみられた.異常群の中には被覆は良好でも適合性の悪い症例もあり,適合性を定量化し検討することは重要であることがわかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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