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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻8号

1993年08月発行

文献概要

臨床経験

手根骨長軸脱臼・橈側型の2例―その受傷機転についての検討

著者: 笠原悌司14 松原保1 圓井芳晴1 増田純男1 平野彰一1 今井克己2 守屋秀繁3

所属機関: 1沼津市立病院整形外科 2千葉市立病院整形外科 3千葉大学医学部整形外科 4現:長野県立須坂病院整形外科

ページ範囲:P.921 - P.924

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 抄録:手根骨長軸脱臼・橈側型の2例を経験したが,2例ともオートバイ走行中にブレーキレバーを握ったまま車と衝突する,共通の手の肢位が見られたので,その受傷機転について検討した.症例1は23歳,男性.単純X線にて右大菱形骨粉砕骨折と第1中手骨脱臼を認めた.症例2は,44歳,男性,単純X線にて右小菱形骨と第2中手骨が一体となって,背側中枢に脱臼していた.手根骨長軸脱臼は従来,プレス等の圧挫や捻転力によって起こるとされていたが,受傷機転のひとつとしてブレーキレバーを握り締める手の肢位から,CM関節が安定状態で固定されると,中手骨末梢長軸方向からの介達外力によっても起こることが考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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