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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻8号

1993年08月発行

文献概要

臨床経験

妊娠,分娩が関与したGrisel症候群の1手術例

著者: 田中信弘1 久保田政臣1 大石二郎1 加藤誓1 平尾健1 杉村功1

所属機関: 1社会保険広島市民病院整形外科

ページ範囲:P.929 - P.932

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 抄録:Grisel症候群に起因する環軸関節脱臼の1手術例を経験したので報告する.患者は30歳,女性.妊娠7カ月目の平成3年3月7日,中耳炎,咽喉頭炎の発症と同時に,頸部痛,斜頸を生じた.同年6月5日,出産したが,その1週間前より頸部痛が増悪し,産後1週目より脊髄症状を来した.その後も脊髄症状は急激に増悪し,X線写真で高度の環軸関節脱臼を認めたため,脱臼を整復した後,7月24日,後方固定術を施行した.本例は出産1週間前より,愁訴の増悪と脱臼の進行が見られた事より,妊娠,分娩と関連があると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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