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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻8号

1993年08月発行

文献概要

臨床経験

頸椎黄色靱帯石灰化症のCT像と症状の関連について

著者: 渡部亘1 佐藤光三1 阿部栄二1 坂本仁1 片岡洋一2 山本正洋3 谷脇雅之4 斉藤一5

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2秋田中通病院 3秋田労災病院 4北茨城市立病院 5藤原記念病院

ページ範囲:P.933 - P.936

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 抄録:頸椎黄色靱帯石灰化症(以下CYLと略)のうちCTで評価し得た例について石灰化巣の大きさと症状との関係について調べた.対象は,CYLと診断しCTを撮影した例のうち,後縦靱帯骨化や明らかな椎間板ヘルニアなどの合併例を除いた10例である.Plain CTにおける石灰化巣や脊柱管の断面積,石灰化巣の突出の程度をコンピューターに接続したデジタイザーと面積計算ソフトを用いて計算し,それぞれ占拠率,突出率として表した.石灰化巣の突出率が30%を越える例では上肢の知覚異常や頸髄症などの神経症状を呈していた.また,保存的に治療し症状の改善が得られた例では突出率も減少していた.石灰化巣の断面が球状や結節状を呈するものは脊柱管内への突出の程度が強く,症状の発現に関与するものと思われた.占拠率と症状との関連性はやや低かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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