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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻8号

1993年08月発行

文献概要

臨床経験

嚥下障害をきたし手術を行なった強直性脊椎骨増殖症の3例

著者: 勝木雅俊1 竹光義治1 岩原敏人1 加茂裕樹1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科

ページ範囲:P.971 - P.974

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 抄録:強直性脊椎骨増殖症(Ankylosing Spinal Hyperostosis,Forestier病:以下,ASH)は,脊柱の前縦靱帯を中心に広範な骨化をきたし,脊柱の強直を起こす疾患である.頸椎に著明なASHがあると,それにより嚥下障害をきたすことはこれまでも少数であるが報告されてきた.我々は,嚥下障害をきたし手術を行なった3例のASHを経験した.性別は男性2例,女性1例,年齢は55歳,61歳,および68歳であった.手術方法は第1例においては両側の胸鎖乳突筋前縁に沿う皮切により侵入し,骨化部を切除した.本症例においてはこの骨片を頸椎前方固定術に利用した.他の2例は左胸鎖乳突筋に沿う皮切により侵入し骨化を切除した.全例とも術後嚥下障害は改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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