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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻9号

1993年09月発行

文献概要

論述

Transpedicular Screw法による腰椎・腰仙椎多椎間固定―Isola Spinal Implant Systemの応用

著者: 鐙邦芳1 金田清志1 佐藤栄修1 伊藤肇23

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科 2釧路労災病院整形外科 3現:函館中央病院整形外科

ページ範囲:P.983 - P.991

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 抄録:変性辷り症,変性側彎症,分離辷り症などの腰椎変性疾患や後側方固定後偽関節など42例の腰椎・腰仙椎の多椎間固定に,Isola spinal implant systemのtranspedicular screw法を採用した.うち28例は仙椎を含めた固定であった.2椎間固定が29例,3椎間以上の固定が13例であった.脊椎腫瘍の1例に前方から,破壊性脊椎関節症1例と破裂骨折1例の計2例に後方から椎体置換したが,その他は後側方固定のみであった.臨床症状の改善は良好であった.側彎変形の矯正は良好で,腰椎の生理的前彎も獲得された.骨癒合率は95%で,2例の偽関節は,いずれも腰仙椎固定例のL5/S1椎間であった.手術による神経根障害の発現や悪化はなかった.スクリュー/ロッド間の連結に自由度が大きいIsola spinal systemは,側彎や回旋変形を伴う腰椎・腰仙椎の多椎間固定においても,安全・確実なsegmental fixationを可能にした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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