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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻9号

1993年09月発行

文献概要

検査法

手関節のMRI画像―高速スキャン法と脂肪抑制撮像法

著者: 中村俊康1 矢部裕1 堀内行雄1 内西兼一郎1 志賀逸夫2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室 2慶應義塾大学医学部放射線科学教室

ページ範囲:P.1029 - P.1035

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 抄録:今回,spin echo法と高速scan法,水脂肪分離撮像法を用いて手関節の撮像を行い,通常の撮像法を含めて比較検討した.正常手関節ならびに舟状骨骨折,Kienbock病,TFCC損傷等を対象とした.撮像装置は1.5T超伝導MRIを用い,spin echo法T1強調画像,spoiled GRASS法,fast spin echo法T2強調像,chemical saturation法脂肪抑制画像の撮像を行った.正常手関節像における骨皮質は各撮像法で低信号を呈し,髄腔は高信号を呈した.TFCCはspin echo法,fast spin echo法で等~低信号,spoiled GRASS法ではほぼ等信号であった.脂肪抑制画像では髄腔が低信号,関節軟骨は高信号どなり,TFCCはより低信号を呈した.疾患群では脂肪抑制法の描出性が優れていた.高速scan法は撮像時間が短いにも関わらず,良好な画像が得られた.脂肪抑制画像は硝子軟骨の描出に優れ,線維軟骨との違いを描出することができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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