icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻9号

1993年09月発行

文献概要

臨床経験

腰椎変性すべり症に対するpedicle screw法を用いた後方椎体間固定術の手術成績

著者: 奥山幸一郎1 阿部栄二1 佐藤光三1 千葉光穂2 山本正洋2 水谷羊一3

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2秋田労災病院整形外科 3山本組合総合病院整形外科

ページ範囲:P.1041 - P.1044

文献購入ページに移動
 抄録:pedicle screw法(以下PS法)を用いた後方椎体間固定術(以下PLIF)は強力な矯正力と固定性を有しており,腰椎変性すべり症に対しても優れた内固定法である.今回はその治療成績について検討した.症例は26例(男性7例,女性19例)で,手術時年齢は42~73歳(平均58歳)である,すべり椎間はL4/5が24例,L3/4が2例で,1椎間固定25例,2椎間固定1例であった.術後経過観察期間は平均1年(6ヵ月から2年)であった.術中出血量は平均723cc,手術時間は平均5.2時間であった.手術成績では,JOA scoreが術前平均10.8点から術後21.3点になり,Boxall法による前屈位での%slipは術前平均23.3%が術後9.8%に,slip angleは術前平均9.6゜が術後1.2゜に整復された.26例中25例(91%)に骨癒合を認めた.合併症では一過性の神経根障害を2例に認めた.Pedicle screw法を用いたPLIFは最小限の固定範囲で強固な内固定が得られ,術中の除圧も徹底して行うことができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら