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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻9号

1993年09月発行

文献概要

臨床経験

腰椎骨巨細胞腫の手術経験

著者: 夫徳秀1 谷口睦1 松本学1 大塚誠治1 岩田康男1 木下厳太郎1 別所康生1 佐竹一彦1 青木康夫1 圓尾宗司1

所属機関: 1兵庫医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1045 - P.1049

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 抄録:我々は腰椎に発生した骨巨細胞腫の2例を経験した.[症例1]28歳,女性.第3腰椎骨巨細胞腫.術前にカルチトニン療法,embolization行いL2-L4の金田式前方固定術施行.2期的に後方より片側椎弓切除・腫瘍摘出・後側方固定術を行った.[症例2]48歳,女性.第5腰椎骨巨細胞腫.前方から腫瘍摘出・骨移植術を行い,2期的に後方からL5椎弓切除,腫瘍摘出し,pedicular screwing・後側方固定術を行った.2例共に術後,神経症状は改善し経過良好である.また,カルチトニン投与後の光顕所見で,巨細胞の小型化,核の減少,shadow化,間質の粗造化を認めた.さらに,電顕所見でミトコンドリアの膨化とrough-ER内腔の拡張を認め,カルチトニン投与の効果が示唆された.
 前・後方からの腫瘍摘出,充分な骨移植と強固な内固定術の併用により短期間ではあるが,良好な成績が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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