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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻9号

1993年09月発行

文献概要

臨床経験

先天性拘縮性くも指症の2例

著者: 池上晃一12 江口壽榮夫 高橋義仁

所属機関: 1高知県立子鹿園 2現:高知整形外科病院

ページ範囲:P.1055 - P.1057

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 抄録:先天性拘縮性くも指症(以下CCAと略す)はBealsによって初めて報告された疾患である.Bealsは拘縮の自然改善(治癒ではない)は多いが,手術的治療を要した症例も報告している.また,諸家の報告でも,本疾患の拘縮の程度,部位にも多様性があることがわかった.今回我々は拘縮の部位,程度,治療経過が異なった2例の先天性拘縮性くも指症を経験し,うち1例には生後間もなく行った保存的治療によく反応した.CCAの治療に一定した見解は出されていないが,早期よりギプス等による保存的治療を行ったほうが,より早期に拘縮の改善,矯正位維持が期待できると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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