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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻9号

1993年09月発行

文献概要

臨床経験

同時発生した頸椎過伸展損傷2例の治療経験

著者: 羽場等12 鐙邦芳1 種市洋1 葛城良成1 安保裕之3 伊藤肇4

所属機関: 1釧路労災病院整形外科 2現:苫小牧市立総合病院整形外科 3北海道大学整形外科 4函館中央病院整形外科

ページ範囲:P.1063 - P.1066

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 抄録:単一事故・同じ受傷機転により,同時に頸椎過伸展損傷をきたし,中心性脊髄損傷を呈した2例の治療を経験した.脊柱管狭窄による脊髄圧迫および椎間不安定性を認めた1例には頸椎後方除圧固定術を,1例には保存的治療を行い,いずれにも良好な脊髄機能の回復を得た.単一事故・受傷機転による同タイプの同時脊髄損傷複数例の発生の報告はなく,きわめて稀である.骨傷のない中心性脊髄損傷であっても,面像診断上脊髄圧迫となる脊柱管狭窄が存在すれば,たとえ急性期であっても観血的治療を考慮すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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