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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科28巻9号

1993年09月発行

臨床経験

頸椎に発生した動脈瘤様骨嚢腫の1例

著者: 松永俊樹1 岡田恭司1 阿部栄二1 吉田澄子1 佐藤光三1

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1077 - P.1081

文献概要

 抄録:17歳女性の第5頸椎に発生した動脈瘤様骨嚢腫の1例を経験した.本例では単純X線像の嚢腫様陰影,CT像のfluid levelから動脈瘤様骨嚢腫と診断した.初回手術では固定は行わず,可及的掻爬と自家骨移植を行ったところ,約5ヵ月後に再発した.このため再手術時には片側の椎間関節を含め広範に切除し,前方,後方とも固定し,前方にはlocking plate,後方にはワイヤーによる内固定を併用した.術後は28.8Gyの放射線療法を行った.広範な切除を要する脊椎の動脈瘤様骨嚢腫においては,本例のような再建法が有用と思われた.また,術後の放射線療法の併用は,再発例で考慮されるべきであると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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