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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻1号

1994年01月発行

文献概要

論述

進行期末期変形性股関節症に対する大腿骨外反伸展骨切り術の長期成績

著者: 小林徹也1 安藤御史1 後藤英司1 伊林克也1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.21 - P.25

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 抄録:おもに30,40歳代の進行期末期変形性股関節症に対して行われた,Bombelliの大腿骨外反伸展骨切り術症例のうち,10年以上経過した21例の成績調査を行った.対象は男性2例,女性19例で,手術時平均年齢40歳であった.片側罹患10例,両側罹患11例であり,平均経過観察期間12年,経過観察率95%であった.検討は,日整会判定基準とレントゲン変化から行った.
 成績良好例は11例(52%)であった.術後10年以降,片側罹患例において成績の悪化傾向が強かった.術前の成績因子として,骨関節のリモデリングと,軟骨再生に注目したところ,成績と良く相関していた.しかし,術後10年以降の長期成績は,術前の成績因子より術後因子の影響が強くなると考えられた.他の治療方法と比較しても,長期にわたって手術の効果を認めており,本法の有効性が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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