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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻1号

1994年01月発行

文献概要

臨床経験

止血用材により術後麻痺を呈したと思われる胸椎巨細胞腫の1例

著者: 島田洋一1 佐藤光三1 阿部栄二1 千馬誠悦1 村井肇1 佐々木聡1

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.79 - P.82

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 抄録:留置した止血用材が膨化して術後麻痺をきたしたT7巨細胞腫例を経験した.後方侵入腫瘍摘出時,硬膜管より10mm離してアビテンとオキシセル綿を留置したが,術後4日目で広範な筋力低下がみられたため,前後同時手術を行い,膨化したオキシセル綿が麻痺の原因であることを確認した.脊椎腫瘍の手術で,コントロールしがたい出血のため止血用材を留置せざるをえない場合,オキシセル綿は硬膜管より10mm離しても危険であり,膨化作用の少ないアビテンを用いるほうがよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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