icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻1号

1994年01月発行

文献概要

臨床経験

腰仙移行椎と腰椎椎間板ヘルニアとの関連性

著者: 杉原繁明1 大谷清2 宮坂芳郎1 里見和彦1 石井良章1

所属機関: 1杏林大学医学部整形外科学教室 2国立療養所村山病院整形外科

ページ範囲:P.103 - P.108

文献購入ページに移動
 抄録:腰仙移行椎と腰椎椎間板ヘルニアとの関連について,腸骨稜の位置及び移行椎直下の椎間板形態を中心に検討した.調査対象は移行椎群,非移行椎群,手術群の672例である.移行椎の分類はCastellvi分類,角田の方法を用い,腸骨稜の位置は3型に分類した.また森らの方法で椎体の可動域も計測した.CastellviのII型は腸骨稜低位例が多く,移行椎直上椎体の可動域,比可動域が増大していた.移行椎群のうち腰椎椎間板ヘルニアと診断された66例中,CastellviのII型は39例(59.1%)を占めていた.手術群中,移行椎は22例(12.6%)であり,CastellviのII型が18例(81.8%)と多かった.また移行椎直下の椎間板形態が角田の3型を示す例はCastellviのII型に多かった.CastellviのII型が移行椎の一つ上の椎間にヘルニアを発生しやすい一因として,腸骨稜低位と移行椎直下の椎間板形態が関係していると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら