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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻1号

1994年01月発行

文献概要

臨床経験

転移性脊髄髄内腫瘍の1例

著者: 宍戸裕章1 菊地臣一1 渡辺栄一1 鈴木幹夫2

所属機関: 1福島県立医科大学整形外科 2白河厚生総合病院

ページ範囲:P.109 - P.111

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 抄録:悪性腫瘍の脊髄髄内転移は稀である.今回,我々は肺癌(扁平上皮癌)の脊髄髄内転移をきたした1例を経験したので報告する.症例は66歳,男性,1年8カ月前に肺癌の手術の既往がある.3カ月前より両下肢のしびれ,脱力にて発症した.第5胸髄節以下の不完全横断性麻痺で急激に麻痺が進行した.脊髄造影およびMRIより脊髄髄内腫瘍と診断し,直ちに手術を施行した.病理組織学的には扁平上皮癌と診断された.MRI像はT1強調像で脊髄の腫大と同部での軽度高信号を,T2強調像で等信号を示し,Gd-DTPAで増強効果が認められた.しかしMRI所見からは転移性脊髄髄内腫瘍か原発性脊髄髄内腫瘍かの鑑別は不可能であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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