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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻10号

1994年10月発行

文献概要

論述

computed radiographyを利用したDEXA(CR-DEXA)の検討

著者: 藤田悟1 信貴経夫1 三橋浩1 冨士武史1 佐藤健司2 田中弘3 志村一男3 石田正光3

所属機関: 1大阪府立病院整形外科 2大阪府立病院画像診断科 3富士写真フイルム株式会社宮台技術開発センター

ページ範囲:P.1113 - P.1116

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 抄録:CR-DEXAは,富士写真フィルム株式会社により開発された新しい骨塩定量法である.原理はDEXAと同じであるが,X線画像診断に用いられているCR(computed radiography)を利用するため撮影時間が短い(約5秒)のが特徴である.まず屍体踵骨を用いてCR-DEXAとDEXA(機種LUNAR社DPX(L & alpha))の測定精度を調べると,変動係数(CV%)はCR-DEXA:0.94%,DEXA:0.57%であり,どちらも1%以下の高い再現性を示した.次にボランティアの31例31踵骨を対象として比較試験を行ったところ,この両者に強い正の相関関係を認めた(回帰直線y=1.048×-0.081(y:DEXAにおける骨塩量,x:CR-DEXAにおける骨塩量),相関係数r=0.96,危険率P<0.0001).以上より,CR-DEXAは正確性や再現性の点でDEXAと差がないといえる.CR-DEXAは今後骨粗鬆症の診断や治療効果判定に簡便で有効な方法となると予想される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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