文献詳細
文献概要
手術手技 私のくふう
環軸関節亜脱臼に対するC1-2 transarticular screw fixation(Magerl法)の経験
著者: 菊池俊彦1 阿部栄二1 佐藤光三1 島田洋一1 岡田恭司1 岡部和彦2 千葉光穂3 水谷羊一4 斎藤一5
所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2中通病院整形外科 3秋田労災病院整形外科 4山本組合総合病院整形外科 5藤原記念病院整形外科
ページ範囲:P.1117 - P.1121
文献購入ページに移動症例は男性3例,女性4例で,平均年齢は57.5歳である.慢性関節リウマチ3例,歯突起偽関節2例,外傷性亜脱臼,歯突起肥大を伴う亜脱臼が各々1例であった.transarticular screwは6例でcannulatedscrewを用い,1例のみcancellous screwを使用した.後方固定は4例でHalifax interlaminar clampを行い,2例でGallie法を1例でBrooks法を施行した.手術時間は平均3時間42分で,術中出血量は平均230mlだった.術後約1週で頚椎カラー装着にて起立歩行を許可し,4~5カ月間頚椎カラーを装着させた.追跡期間は平均19.3カ月で,全例で骨癒合を得た.screwのゆるみや折損はなかった.
掲載誌情報