icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻10号

1994年10月発行

文献概要

臨床経験

骨萎縮病変が多関節に発症した一過性大腿骨頭萎縮の1例

著者: 鳥塚之嘉1 菅野伸彦1 斉藤正伸2 大園健二3 高岡邦夫1 小野啓郎2

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科 2大阪厚生年金病院整形外科 3国立大阪病院整形外科

ページ範囲:P.1189 - P.1192

文献購入ページに移動
 抄録:一過性大腿骨頭萎縮などの名称で報告されている疾患群の中で,罹患部位が左股関節から右股関節,右膝関節,右足関節へと間欠的に移動した一例を経験した.右膝痛発症時の右大腿骨内顆にはX線像で骨萎縮,骨シンチグラムでRI集積の上昇を認め,MRIではT1強調像で低信号,T2強調像で高信号を示した.右膝痛発症後1カ月で右大腿骨内顆の骨生検を行った.組織所見としては骨梁の吸収と添加骨形成像,骨髄の浮腫と線維性組織の増生を認めた.股関節と足関節でも同様の骨シンチグラム,MRIの所見を呈し,病態として非特異的な骨髄の炎症の存在が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら