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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻11号

1994年11月発行

文献概要

論述

高齢者腰椎における椎体変形と椎間板狭小の相互関係

著者: 大川淳1 四宮謙一1 古屋光太郎1 請川洋2 宮沢あかね2 酒井均2

所属機関: 1東京医科歯科大学整形外科 2浴風会病院整形外科

ページ範囲:P.1213 - P.1219

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 抄録:骨粗懸症による腰椎椎体変形と椎間板変性の相互関係を知る目的で,均一な生活環境で暮らしている老人ホーム居住女性56名の平均10年にわたるX線像の変化を調査した.腰椎臥位側面像をコンピューター上でディジタイズすることにより,椎体高と椎間板面積の経年的変化を評価した.
 その結果,椎体変形の発生頻度は,直下の椎間板が狭小している場合には少なく,また,腰椎全体の椎間板が狭小傾向にある群でも少なかった.骨粗懸症は中手骨のDIP法にて評価したが,椎体変形数との間に直線的関係は見いだせなかった.高齢者の腰椎椎体変形には,椎体骨量だけではなく,椎間板の狭小化も相反的な影響を有すると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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