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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻11号

1994年11月発行

文献概要

論述

発症後20年以上経過したRA手関節

著者: 政田和洋1 村田紀和2 前田晃2

所属機関: 1大阪府立看護大学医療技術短期大学部理学療法学科 2国立大阪南病院整形外科

ページ範囲:P.1231 - P.1235

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 抄録:RA手関節の最終形を知るために発症後20年以上経過した73人,146例のRA手関節についてX線分類を行った,その結果,146手関節は以下の4型に分類できた.narrowing type(72関節,49%);手根骨の破壊によりCHRが減少するが模骨手根関節はよく保たれているもの.partial fusion type(18関節,12%)橈骨と月状骨を中心とした近位手根列の間で部分的な骨性強直を呈するもの.手関節の可動域は手根間関節で保たれている.bony ankyiosis type(30関節,21%);手関節全体が骨性強直に陥っているもの.collapse type(26関節,18%)橈骨遠位端の骨吸収もしくは手根骨の著明な破壊により手関節が尺掌側へと脱臼するもの.この分類はRA手関節破壊の進行を規定したものではなく最終形を強く示唆する.RA手関節に対する手術適応を決定するにあたってこの最終形を知ることはきわめて重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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