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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻11号

1994年11月発行

文献概要

臨床経験

頚椎黄色靱帯内嚢胞により急速な脊髄症の進行を来した1例

著者: 高桑巧12 井上謙一1 小沢一広1 保田雅憲1 石井薫1 安藤政克3

所属機関: 1旭川赤十字病院整形外科 2北見赤十字病院整形外科 3旭川赤十字病病理部

ページ範囲:P.1261 - P.1264

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 抄録:頚椎黄色靱帯内に発生した嚢胞により短期間に脊髄症の進行をみた症例を経験した.症例は73歳の女性で頚部痛,両手足のしびれを主訴に当科受診した.わずか2日後に起立歩行困難となり後方除圧術施行.黄色靱帯内に石灰化と小嚢胞形成をみる変性所見が得られた.
 脊髄症の原因は黄色靱帯の肥厚,石灰化に加え,嚢胞状変性が起こったためと考えられ,その症状の急激な進行はなんらかの原因により嚢胞の容積が急速に増加したためと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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