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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻11号

1994年11月発行

文献概要

臨床経験

脊椎前方固定に対するTSRH instrumentation

著者: 高田直樹1 鈴木信正2 福井康之1 手塚正樹1 池上博泰1 井上清1

所属機関: 1済生会中央病院整形外科 2慶応義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1265 - P.1268

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 抄録:1993年2月より本邦でも使用が認可されたTexas Scotish Rite Hospital universal spinal instrumentation system(TSRH)を用いて脊椎前方固定6例を施行した.内訳は,甲状腺癌の胸・腰椎転移例4例,腰椎粉砕脱臼骨折1例,麻痺性側弯症再手術例1例であり,年齢は15歳~55歳,平均37.8歳であった.固定椎間は2椎間1例,4椎間3例,6椎間1例,7椎間1例であった.全例とも外固定を要さず,腫瘍例では早期離床が可能となり,麻痺性側弯例においては矯正,固定性とも極めて良好な結果が得られた.
 本法は,従来の前方固定法に比べ固定力が強固であることや装着が簡便であることなどの特徴をもっており,手術時間の短縮や後療法の簡略化が可能である.本法は腫瘍,外傷等に対する前方instrumentationとして広い適応がありその有用性は高いものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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