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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻11号

1994年11月発行

文献概要

臨床経験

前後同時進入による手術を要したlocked posterior dislocation of the shoulderの1例

著者: 加畑多文1 下崎英二1 西野暢1 北岡克彦1 小林尚史1 萩原修平1 富田勝郎1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1269 - P.1272

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 抄録:受傷後約5カ月を経て診断されたlocked posterior dislocation of the shoulderの1症例に対し,前後同時進入による手術を行い,良好な結果を得たので報告する.手術は,まず後方アプローチにて進入したが,整復不能であり,前方部の拘縮および瘢痕組織の除去が必要と考え,前方アプローチを追加して整復し得た.肩関節後方脱臼の観血的整復法としては,前方もしくは後方アプローチによる進入法が一般的に用いられるが,われわれの例のように,受傷後長期間放置された症例では関節拘縮が強く,瘢痕形成が著しい場合があり,このような場合は前後同時進入が必要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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