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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻11号

1994年11月発行

文献概要

臨床経験

肩関節前上方亜脱臼を呈した三角筋拘縮症の2例

著者: 照屋徹1 小川清久1 吉田篤1 井口理1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1281 - P.1284

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 抄録;長期間放置された三角筋拘縮症のため,肩関節の前上方亜脱臼を呈した稀な2例を経験した.症例1は18歳の女性で主訴は左肩関節の水平内転制限,症例2は68歳の女性で主訴は肩関節の安静時痛であった.両症例とも三角筋肩峰部に索状物を認め,上腕骨頭は患側上肢下垂時に前上方に亜脱臼し,挙上に際しclickを伴って整復された.症例1に対し三角筋の索状物切離と肩甲棘部の筋前進法を施行し,症例2に対しては三角筋の索状物切離と,鎖骨部と肩甲棘部の筋移行術を施行した.術後,両症例共下垂時の亜脱臼は消失したが,症例2では三角筋力低下がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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