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臨床経験
外傷性三角線維軟骨損傷の鏡視下部分切除後に再断裂を生じた2症例の経験
著者: 西川真史12 一柳一朗1 新戸部泰輔1 三東武司1 小野睦1
所属機関: 1八戸市立市民病院整形外科 2むつ総合病院整形外科
ページ範囲:P.1291 - P.1294
文献購入ページに移動2症例とも2回目の断裂がTFCの切除辺縁部位に連続する表層断裂であった.このことは2例ともTFCが厚く切除辺縁部分が切り立っていたことから,尺骨と手根骨で挾まれて断裂辺縁が擦り切れるようなストレスがかかって表層断裂を生じたと考えている.結論として,TFC部分切除は前腕回内外での尺骨頭への引っ掛かりがなくなるまでの範囲とし,さらにTFCが厚い場合は切除辺縁を段差なくスムースになるように十分トリミングすることが大切であると考えている.
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