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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻12号

1994年12月発行

文献概要

論述

神経線維腫症に伴う腫瘍ならびに骨病変に関する研究(第1報)―診断法と病因について

著者: 舟崎裕記1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学整形外科

ページ範囲:P.1331 - P.1342

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 抄録:神経線維腫症に伴う神経線維腫に対する各種画像診断法につき検討し,その検索方法を確立した.すなわち,腫瘍の検索法としては,まず,全身99mTC-DTPAシンチグラムで腫瘍の有無を検索した後にGd-DTPAを用いたMRIを施行し,さらに脊髄造影やCTにより検索を進めることが効率の良い検索手順であることが判明した.また,本症に伴うdystrophic typeの脊柱変形の病態や骨病変の発生原因を解明するために,各種の画像診断や病理組織学的検索を施行した.その結果,脊柱変形高位では,硬膜管の拡大や周囲軟部組織への腫瘍の浸潤,さらに明白な皮膚病変の合併率が高いことが判明した.また,骨病変の発生には,腫瘍が骨膜や骨端軟骨に浸潤し,骨膜性骨化あるいは骨形成などに障害が発生し,さらには腫瘍に伴う血流量増加なども骨に病変を生じる重要な因子となっていることが推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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