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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻12号

1994年12月発行

文献概要

検査法

MRIによる軟部腫瘍の鑑別および質的診断の試み

著者: 横山庫一郎12 篠原典夫1 近藤正一1 真島龍興1 達城大1 国東芳顕1 山田久方1

所属機関: 1国立福岡中央病院整形外科 2国立病院九州医療センター

ページ範囲:P.1343 - P.1347

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 抄録:軟部腫瘍55例のMRI像から腫瘍の質的(組織学的)診断を試みた.特異的所見があって組織診断できたという腫瘍はないが,発生部位,年齢,大きさ,その他の臨床的事項を加味することによって,いくつかの鑑別すべき腫瘍を好発部位年齢別の発生頻度の順に挙げることができるので,MRI所見が考え得る組織像と矛盾するものを除外していくことで,ある程度質的な推測が可能と思われた.成熟脂肪はTIT2でともに高信号であるので成熟脂肪を含む腫瘍の診断的価値がある.細胞密度の高い腫瘍,水分を多く含む粘液性腫瘍はT2で高信号であることが鑑別診断に有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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