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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻12号

1994年12月発行

文献概要

手術手技シリーズ 最近の進歩 手の外科

舟状骨骨折(偽関節を含む)の手術

著者: 藤哲1

所属機関: 1弘前大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1349 - P.1363

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 抄録:舟状骨々折の治療の目的は,骨癒合を得ることは勿論,正確な解剖学的整復を得ることである.内固定としてはHerbert screwが使用され,最近ではcannulated typeのHerbert-Whipple screwも普及している.新鮮不安定型,遷延治癒,偽関節が手術適応であるが,新鮮安定型であっても固定期間が長くなることを拒否する患者,スポーツ活動への早期復帰を望む患者や,橈骨遠位端骨折・模骨中枢端の骨折などを合併し比較的早期に運動を開始したい場合には手術的治療を勧めている.Herbert screwによる固定は,掌側あるいは背側の小切開よりfree handで挿入する方法と,掌側より骨折部を展開しalignment guide(jig)を使用して挿入する方法がある,遷延治癒例,偽関節では骨移植が必要であり,骨の短縮および手根骨の背屈変形の矯正も考慮しなければならない.舟状骨骨折の手術方法の詳細,その適応,後療法を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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