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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻2号

1994年02月発行

文献概要

論述

上肢における血管柄付骨移植術の検討

著者: 勝木雅俊1 平山隆三1 多田博1 吉田英次1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科

ページ範囲:P.117 - P.123

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 抄録:上肢における外傷後および腫瘍切除後の広範囲骨欠損の再建術として血管柄付骨移植術を行い若干の知見を得たので報告する,症例は10例,男性8例・女性2例である.手術時年齢は22歳から60歳である.原因疾患は骨腫瘍切除後骨欠損5例,外傷後骨欠損5例である,受骨部位は上腕骨部2例,橈骨部5例,尺骨部2例,中手骨部1例である.供骨部位および手術方法は,血管柄付腓骨移植術9例,血管柄付腸骨移植術1例である,経過観察期間は2~11年,平均6.5年である.全例一期的に骨癒合が得られ,骨癒合期間は術後2~4ヵ月が9例,8ヵ月が1例であった.術後経過において腫瘍の再発,感染の再発および疲労骨折は認めていない.手関節部では移植骨に関節形成術を行うことで良好な機能を獲得できた.長期経過観察例においては移植骨の形態変化つまりremodelingを認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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