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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻2号

1994年02月発行

文献概要

論述

肩関節上方関節唇付着部断裂の画像診断

著者: 井澤一隆1 米田稔2 廣岡淳3 林田賢治2 脇谷滋之4

所属機関: 1大阪府立成人病センター整形外科 2大阪厚生年金病院整形外科 3関目病院 4大阪大学整形外科

ページ範囲:P.133 - P.142

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 抄録:関節鏡視下に肩関節上方関節唇付着部断裂と診断された36例36肩と上方関節唇部に異常所見がみられなかった40例40肩を対象に,MRI及びCT関節造影(CTA)において特徴的な画像所見が存在しないかを検討した.上方関節唇付着部断裂に特徴的なMRI所見はT2強調・斜前頭断像における上方関節唇・臼蓋間の線状の高~中間信号領域であり,CTA所見は臼蓋上方部における上方関節唇・臼蓋間の低輝度領域であった.MRI及びCTAにおける特徴的画像所見の診断率は,MRIでsensitivity 41%,specificity 86%,accuracy 63%,CTAでsensitivity 45%,specificity 93%,accuracy 73%であり,MRI及びCTAは上方関節唇付着部断裂の術前診断に有用であった.また,上方関節唇断裂の転位の程度が高度である程CTA所見は陽性となりやすく,CTAは転位程度の評価にも有用であることが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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