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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻2号

1994年02月発行

文献概要

シンポジウム 反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)をめぐって

上肢の反射性交感神経性ジストロフィーの治療

著者: 古瀬洋一1 松田英雄2 楠正敬3

所属機関: 1大阪市立総合医療センター整形外科 2越川整形外科病院 3大阪市立大学整形外科

ページ範囲:P.175 - P.183

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 抄録:上肢の反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)に対して,ステロイド併用局所静脈内ブロック下にマッサージとマニピュレーションを行う治療法を施行し,その適用と成績について検討した.RSDの定義には諸説があるが1986年のInternational Association for the Study of Painの定義を参考に,カウサルギーとRSDを区別した.1987年以降に治療した上肢のRSD62例65肢を対象にした.ベタメサゾン20mgと1%キシロカイン15~30mlを使用し,局所静脈内麻酔手技に準じて施行した.治療成績の評価は各種臨床像を点数化(10点満点)した基準を作成し,治療前後で比較した.その結果,全体では治療前1.6±1.33から治療後8.8±1.73に改善していた.stage別の比較ではstage 1は治療前2.8±1.03が治療後9.9±0.32に,stage 2は治療前1.4±1.32が治療後9.0±1.57に,stage 3は治療前1.0±0.87が治療後6.8±1.64と各群とも有意差をもって改善していた.特にstage 1,stage 2のRSDでは著効を得ることができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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