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シンポジウム 反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)をめぐって
反射性交感神経性ジストロフィーに対する損傷神経切除術
著者: 村上裕子1 石井清一1 薄井正道1 山下敏彦1 荻野利彦2 堺慎3 加藤博之4
所属機関: 1札幌医科大学整形外科 2札幌医科大学保健医療学部理学療法学科 3勤医協中央病院整形外科 4釧路労災病院整形外科
ページ範囲:P.193 - P.199
文献購入ページに移動神経切除術を施行した難治性RSD症例は,17例(男9例,女8例)である.手術時年齢は,30~63歳(平均54.5歳)である.全例で,灼熱痛が神経損傷部位から,その神経支配領域に認められた.損傷神経に隣接する健常神経をブロックすることにより,全例で灼熱痛の消失~著減をみた.損傷神経を段階的に中枢部から部分切除した.灼熱痛は,神経切除領域に一致して消失~著明軽減した,灼熱痛の範囲から切除した神経は高度の変性に陥っていた,変性神経および周囲組織にsubstance P(SP)の局在が認められた.
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