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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻2号

1994年02月発行

文献概要

シンポジウム 反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)をめぐって

反射性交感神経性ジストロフィーに対する損傷神経切除術

著者: 村上裕子1 石井清一1 薄井正道1 山下敏彦1 荻野利彦2 堺慎3 加藤博之4

所属機関: 1札幌医科大学整形外科 2札幌医科大学保健医療学部理学療法学科 3勤医協中央病院整形外科 4釧路労災病院整形外科

ページ範囲:P.193 - P.199

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 抄録:我々は,種々の治療に抵抗したRSD症例に対し,疼痛領域の神経切除術を行い,神経切除部位の疼痛が消失,軽減する現象を観察してきた,本論文では,その特異な臨床所見と検査所見を分析し,RSDの疼痛発現機序を考察した.
 神経切除術を施行した難治性RSD症例は,17例(男9例,女8例)である.手術時年齢は,30~63歳(平均54.5歳)である.全例で,灼熱痛が神経損傷部位から,その神経支配領域に認められた.損傷神経に隣接する健常神経をブロックすることにより,全例で灼熱痛の消失~著減をみた.損傷神経を段階的に中枢部から部分切除した.灼熱痛は,神経切除領域に一致して消失~著明軽減した,灼熱痛の範囲から切除した神経は高度の変性に陥っていた,変性神経および周囲組織にsubstance P(SP)の局在が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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