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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻2号

1994年02月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

環軸椎片側椎弓切除による上位頸髄腫瘍摘出術

著者: 原田征行1 植山和正1 伊藤淳二1

所属機関: 1弘前大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.201 - P.207

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 抄録:上位頸髄腫瘍の摘出術は容易ではない.特に脊髄の前方に位置する上位頸髄腫瘍はより困難である.これまで我々が経験した手術例の中から,後方侵入により環軸椎の片側椎弓切除で摘出可能だった上位頸髄の硬膜内髄外腫瘍9例について報告する.後方の構築上重要な椎弓の温存を図る意味で,最小限の切除での脊髄腫瘍摘出を考慮した,術中SEP(spinal evoked potentials)とMEP(motor evoked potentials)をモニターしながら,顕微鏡下にCUSA(cavitron ultrasonic surgical aspirator)を使用することによって,安全に全摘出が可能であった.また,軸椎棘突起を残し,後頸筋群を温存,再建することにより,術後の後彎変形もみられず,有用な方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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