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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻3号

1994年03月発行

文献概要

論述

revision前十字靱帯再建術式における問題点とその解決方法

著者: 安田和則1 大越康充2 真島任史2 井上雅之2 辻野淳2 金田清志2

所属機関: 1北海道大学整形外科 2函館中央病院整形外科

ページ範囲:P.259 - P.266

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 抄録:ACL再建術自験例361例中で経験したrevision ACL再建症例15例を対象とし,revision ACL再建術の問題点とその解決方法を明らかにした.初回手術時の代用材料は自家腱およびLeeds-Keio人工靱帯が用いられていた.骨孔位置の不良は初回手術失敗の大きな原因となっていた,関節内からの自家材料の除去は通常の手術手技で容易であったが,関節内に位置した人工靱帯の完全除去は容易ではなかった.正しい位置に新しい骨孔を作成することはrevision手術における最大の問題点の一つであり,特に既存の骨孔が軽度前方に存在する場合には,関節内開口部は近似していても他の部位が空間的に異なるように新しい骨孔を作成することが必要であった.どうしても適正な骨孔を作成できない2症例ではover-the-top routeを使用した.自家屈筋腱および人工材料からなるハイブリッド代用材料とstapleの組み合わせは.revision ACL再建術においても高い有用性,汎用性が期待された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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