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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻3号

1994年03月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

仙骨部褥瘡に対する大殿筋皮弁,Dufourmental flapの治療経験

著者: 長谷川正裕1 田中肇1 中川重範1 舘かおる1 佐々木浩樹1 冨田良弘1 松久正1 橋本健治2

所属機関: 1松阪市民病院整形外科 2松阪市民病院皮膚科

ページ範囲:P.271 - P.274

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 抄録:仙骨部褥瘡18例に対して,大殿筋皮弁を7例に,Dufourmental flapを11例に用いてほぼ良好な成績が得られたので報告した.褥瘡の大きさは大殿筋皮弁例では5×5cm~15×7cm,Dufourmental flap例では3×3cm~7×6cmであった.15例は生着良好であった.しかし,大殿筋皮弁例の1例が孔形成,1例が部分生着となり,Dufourmental flap例の1例が部分生着となった,再発はみていない.大殿筋皮弁は血行が非常に良好であり,感染に対しても抵抗力が強い.筋組織がクッションの役割をし,再発の心配が少ない.歩行不能例で,骨が露出するような深い広範な褥瘡で幅が8cm以下なら片側の大殿筋皮弁の適応と考える.また,Dufourmental flapは正常組織の剥離,切除は少なく出血量も少ない.歩行可能例の褥瘡で,直径が10cm以下ならDufourmental flapの適応と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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