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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻3号

1994年03月発行

文献概要

基礎知識/知ってるつもり

Rotator interval

著者: 三笠元彦1

所属機関: 1都立大久保病院・整形外科

ページ範囲:P.280 - P.281

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 【解剖】(図1)
 rotator intervalとは,本邦では腱板疎部と呼ばれているが,腱板の中の棘上筋腱と肩甲下筋腱の間をさし,関節包とそれをおおっている滑液包からなる.表層は棘上筋腱から連続して,烏口上腕靱帯が覆い,肩甲下筋腱とは腱性の連続はない.靱帯の下面は折り返すようにして,関節包につながっている1).烏口上腕靱帯は烏口肩峰靱帯の下面で烏口突起から発し,末梢は肩甲下筋腱,上腕二頭筋長頭腱腱鞘,棘上筋腱に移行している.4足動物においては,小胸筋の停止部は上腕骨の大胸筋付着部の上縁にあった.それが2足動物になって小胸筋腱が途中の烏口突起に停止し,そこから末梢が烏口上腕靱帯になったと言われている.その名残として,小胸筋腱が烏口突起を越えて小結節に付着しているものが,屍体解剖例の約37%に認められている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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