icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻3号

1994年03月発行

文献概要

臨床経験

Triple wiring環軸椎後方固定

著者: 嶋村正1 山崎健1 菅義行1 鈴木正弘1 阿部正隆1

所属機関: 1岩手医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.283 - P.289

文献購入ページに移動
 抄録:環軸椎間の内固定力強化を図る目的で,triple wiringによる環軸椎後方固定を各種例の12例(慢性関節リウマチ5,外傷性環軸椎亜脱臼3,歯突起形成不全2,脳性麻痺1,原因不明1例:前方亜脱臼10,前後亜脱臼2例)に行った.全例に骨癒合,症状改善・ADL向上を得,成績は優4,良7,可1例であった.鋼線折損,偽関節,感染例は認めなかった.中下位頸椎に縦割拡大術を併用した2例では術後の頸椎運動制限が著しかった.2種類の正中部鋼線締結により,直接的に環軸椎弓間を至適方向に矯正・制動固定できた.後続の両外側部鋼線締結と相まって3点固定となり,強固な内固定性が得られ,術後の外固定の簡略化が図れた.形態的・機能的特殊性により,可及的制動効果の内固定が望ましい環軸椎後方固定に,triple wiring法は有用な一法であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら