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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻3号

1994年03月発行

文献概要

臨床経験

当科におけるバイオセラム型人工股関節(京セラ型)5年以上経過例の臨床成績

著者: 中村正則1 宮岡英世1 本望潤1 森有樹秀1 藤巻悦夫1

所属機関: 1昭和大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.291 - P.296

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 抄録:当科において術後5年以上経過したバイオセラム型人工股関節の臨床およびX線学的検討を行った.対象は28例33関節で手術時年齢は平均57.7歳,術後経過観察期間は平均6.2年である.最終調査時のJOA scoreは平均82.2点であった.X線所見はclear zoneを長屋のstage分類で評価,stageIII,IVを呈したものは9関節(27.2%,うち4関節は高位脱臼例)であった,またDEXA法により腰椎L2~L4の平均骨密度を測定したところ,stage III,IV群が有意に低値であった.stage III,IVを呈した9関節のうち,片側例は2関節のみで明らかに両側例の成績が不良であった.またstage III,IVを呈したソケットはすべて40または42mmで小さい径の成績が悪かった.また,骨頭中心の位置が,内側および上方になりすぎないよう骨移植を併用したものに良好な成績が得られた.現時点では,revision例はなく,満足する結果が得られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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