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臨床経験
頸胸椎移行部硬膜外膿瘍の1例
著者: 藤田義嗣12 䄅公平1 川那辺圭一1 中山威知郎1 清水基行1 岡田欣文1
所属機関: 1松江赤十字病院整形外科 2現:大津赤十字病院
ページ範囲:P.325 - P.329
文献購入ページに移動症例は61歳女性.強い背部痛で発症し,約10日の経過で四肢の脱力感としびれが出現,尿閉を来たした.MRIで第6頸椎から第1胸椎の範囲で椎体の後方硬膜外にT1強調で低信号,T2強調で高信号を示し,不均質な増強効果を呈する占拠性病変を認めた.発熱はなく,白血球増多もないため腫瘍性病変を疑ったが,手術により前方硬膜外から膿を排出し,硬膜外膿瘍と診断できた.
脊髄硬膜外膿瘍の診断及び治療上の問題点について考察した.
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