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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻3号

1994年03月発行

文献概要

臨床経験

頸胸椎移行部硬膜外膿瘍の1例

著者: 藤田義嗣12 䄅公平1 川那辺圭一1 中山威知郎1 清水基行1 岡田欣文1

所属機関: 1松江赤十字病院整形外科 2現:大津赤十字病院

ページ範囲:P.325 - P.329

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 抄録:脊髄硬膜外膿瘍は稀な疾患である.今回,急激に四肢の麻痺症状を来たし,手術により頸胸椎移行部硬膜外膿瘍と診断しえた症例を報告する.
 症例は61歳女性.強い背部痛で発症し,約10日の経過で四肢の脱力感としびれが出現,尿閉を来たした.MRIで第6頸椎から第1胸椎の範囲で椎体の後方硬膜外にT1強調で低信号,T2強調で高信号を示し,不均質な増強効果を呈する占拠性病変を認めた.発熱はなく,白血球増多もないため腫瘍性病変を疑ったが,手術により前方硬膜外から膿を排出し,硬膜外膿瘍と診断できた.
 脊髄硬膜外膿瘍の診断及び治療上の問題点について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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