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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻5号

1994年05月発行

文献概要

臨床経験

骨嚢胞性病変に対する水酸アパタイト細粒単独充填の経験

著者: 片山一雄12 武田正典1 本田敬宜1 清水宏和1 菊池豊1

所属機関: 1福井県立病院整形外科 2現:小松市民病院

ページ範囲:P.593 - P.596

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 抄録:骨嚢胞性病変に対し従来掻爬後自家骨移植を行っていたが,平成3年4月以降,自家骨に代わってハイドロキシアパタイト(HA)細粒の単独充填を行っているのでその成績を報告する.対象は10例で骨嚢腫8例(踵骨6,上腕骨1,尺骨1),内軟骨腫2例(橈骨1,手指骨1)で,術後経過期間は4カ月~2年3カ月(平均1年8カ月)であった.開窓,掻爬後,フィブリン糊を混合し充填した.X線上術後平均2カ月でHA細粒の輪郭は不鮮明になり,細粒周辺に骨新生が生じていると思われた.術後1年以上の7例では更に雲状に均一化していた.髄内限局性病変に対しては,採骨を要する自家骨移植をしなくても,HA単独使用で良好な成績が得られると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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