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臨床経験
腓腹神経を含んだ下腿後面の島状皮弁により,踵部の皮膚欠損を再建した1例
著者: 黒河内和俊12 揖野學而1 中村滋1 新田弘幸1 澤野浩1 松原祐二1 白松兼次1 鳥居修平3
所属機関: 1掛川市立総合病院整形外科 2名古屋大学医学部整形外科 3名古屋大学医学部形成外科教室
ページ範囲:P.603 - P.606
文献購入ページに移動neuroskin island flapの利点は,デザインが容易であること,移動距離が長いこと,手技が簡便であることであり,問題点としては,採皮部以下の表在知覚を失うこと,皮弁の強度が弱いことである.1991年Masqueletらはsural neuroskin island flapを足背部に利用したが,我々は初めて踵部にも応用し,良好な結果を得た.そのほか,果部,アキレス腱部といった足関節周囲の皮膚再建に対しても非常に有用であると推測された.
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