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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻5号

1994年05月発行

文献概要

臨床経験

神経再建を必要とした腕神経叢内神経原性腫瘍の3症例

著者: 畑洋12 西島直城1 井戸一博1 藤尾圭司1 琴浦良彦1 山室隆夫1 中嶋安彬3

所属機関: 1京都大学医学部整形外科 2現:倉敷中央病院整形外科 3京都大学医学部中検病理

ページ範囲:P.611 - P.615

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 抄録:我々は腕神経叢に発生した神経原性腫瘍に神経再建を必要とした3症例を経験した.組織学的には,1例は神経線維腫,他は神経鞘腫であり,いずれも良性と判断された.神経線維腫は複数の神経束を障害し,正常な神経束と分離することは困難であるとされているが,神経鞘腫は正常な神経束と分離することは可能であるとされている.しかし,3症例は安易に局所麻酔下・外来手術として単純切除術や生検術が行われたために,結果的に神経脱落症状を呈した.我々は,このように神経脱落症状を呈した症例に腓腹神経からのcable graftを用いて再建を行った.術後経過は順調で,機能障害は良く回復していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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