文献詳細
文献概要
臨床経験
Osteochondritis dissecansを合併した距骨のosteoid osteomaの1例
著者: 水野直樹1 中島昭夫1 杉村恒人1 高橋裕美子1 小島敦1 岩山立樹1 柳英浩1 斉藤理恵子1
所属機関: 1中部労災病院整形外科
ページ範囲:P.623 - P.626
文献購入ページに移動症例は18歳,男性.前医で左距骨離断性骨軟骨炎と診断され,鏡視下で剥離骨片の切除とドリリングを受けたが,その後も左足関節痛と腫脹が続いたため,当院にて精査し,断層写真で距骨頸部にnidusが認められた.一方,CTでは距骨滑車外側に,離断性骨軟骨炎の痕跡と思われる像が認められ,また,別のスライスでは,距骨頸部前方にnidusが認められたことから距骨のosteoid osteomaとosteochondritis dissecansとの合併例と判断し,病巣をen blocに切除し,腸骨より骨移植を行い,症状は改善し,経過は良好である.
掲載誌情報