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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻5号

1994年05月発行

文献概要

臨床経験

多発性に骨硬化像を呈した原発性慢性骨髄炎の1例

著者: 安原晃一1 山縣正庸1 米本司1 守屋秀繁1 奥山隆保2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科 2さつきが丘病院

ページ範囲:P.631 - P.634

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 抄録:多発性に骨硬化像を示した原発性慢性骨髄炎の1例を経験したので文献的考察を加え報告した.症例は45歳女性,主訴は左膝部痛である.当科初診の2年前に同様の症状を認めたが湿布などで軽快していた.X線では左脛骨・腓骨近位に骨硬化像を呈していた.経過中左肩甲部・右上腕部に疼痛を訴え,骨シンチグラフィーを施行したところ,左肩甲骨および右上腕骨にup takeの増加を認めた.両部位ともX線では骨硬化像を呈していた.左脛骨の病理組織所見は慢性骨髄炎の像を呈し,多発性原発性慢性骨髄炎と診断した.本邦では多発性の原発性慢性骨髄炎の報告は少なく,なかんずくX線上骨硬化像を呈する症例の報告は我々が渉猟しえた限りでは1例のみであった.類似の疾患概念として欧米では1972年以来Chronic Recurrent Multifocal Osteomyelitis(CRMO)の報告が散見され,本症例も含まれると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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