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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻6号

1994年06月発行

文献概要

論述

仙骨全切除後の再建術

著者: 司馬立1 太田康人1 曽雌茂1 舟崎裕記1 神人護1 室田景久1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学整形外科

ページ範囲:P.651 - P.657

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 抄録:3例の原発性仙骨腫瘍に対し,仙骨全切除とその再建を施行した.症例は,男性1例,女性2例で,腫瘍の病理診断は,脊索腫が2例,非定型的骨肉腫が1例であった.全例に対し,前,後方アプローチによる仙骨全切除術を行い,脊椎instrumentationを使用した再建術を施行した.全例に,骨癒合が得られ,2例は,一本杖歩行が可能となった.合併症として,2例に,死腔に感染を認めたが,持続灌流により治癒した.
 本手術は.侵襲が大きく,出血量も大であり,長時間を要することから,術後の患者の消耗は著しく,合併症の発生頻度も高い.したがって,スタッフ等が充分に準備できない場合は,二期的に分けて行った方が,安全と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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