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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻6号

1994年06月発行

文献概要

論述

後縦靱帯骨化症の成因について―最近の研究成果と将来の展望

著者: 酒匂崇1 武富栄二1 松永俊二1 山口正男1 今村健志1 古賀公明1 園田俊郎2 吉田浩己3

所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科教室 2鹿児島大学医学部ウイルス学 3鹿児島大学医学部第一病理学

ページ範囲:P.663 - P.670

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 抄録:後縦靱帯骨化症の成因は未だ不明であるが,近年,成因解明に関して多くの成果が挙げられつつある.家系調査,双生児調査やHLAハプロタイプの解析により本症には遺伝的背景があることがわかってきたが,最近では病因遺伝子発見のためのDNA解析も行われている.また,細胞生物学的研究より,靱帯細胞の形質転換と靱帯骨化組織周辺でBMPやTGF-βの存在も確認されている.現在,これらの細胞増殖因子の作用を調節する因子として,細胞外マトリックスに注目し研究を進めている.今後は,DNA解析と細胞生物学的研究を有機的に結びつけ成因解明に近づけたいと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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