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シンポジウム 変性腰部脊柱管狭窄症の手術的治療と長期成績
緒言
著者: 小野村敏信1
所属機関: 1大阪医科大学整形外科
ページ範囲:P.678 - P.678
文献購入ページに移動本症に対する治療は,脊柱管の狭窄をきたす原因や患者背景によってそれぞれ異なるべきことは当然であろう.本症の中でも頻度の高い脊柱の変性による狭窄については,加齢に伴う椎骨の変形による神経圧迫という病態を前提とすると観血的治療の選ばれる可能性が大きく,またそれによって優れた治療成績が得られている.しかし一方では対象となるのが主として高齢者であり,症状には消長があることなどを考えると,これは加齢という生体の自然のプロセスに沿う変化であり,観血治療とくに侵襲の大きな手術が躊躇されることも当然である.
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